日本舞踊と人材育成

こんにちは。
Gifted 杉田です。

久しぶりのブログ更新です。
日差しが照り付ける夏日が続きますね。
いかがお過ごしでしょうか。

私は先日ご招待いただき、
国立劇場の全国新舞踊家元公演を観覧してまいりました。

初めて楽屋に入らせていただき、ちょっとどきどき、
貴重な経験でございました。

 国立劇場の楽屋入口

この400年近い歴史がある日本舞踊。

なんと演じられる役柄に応じて、
動作の細部まで様式的な型が定められているようです。

そしてそのうえで、
かの有名な古典演劇評論家そして演出家であった、戸部銀作さんはこう述べていらっしゃったようです。

「日本舞踊には、
心、性根、表現、形、動き、間、位置、流れの八つの目的がある。
だが、いくつ目的があり要素があっても、究極は演者の『心』を演じるものである」


仕事に置き換えると、こうでしょうか。


「動作の細部に至るまで、型は定められているべき。
 そして
 究極は、人はその型にとどまるのではなく、
 そこに心を入れて、自分らしい仕事を実現していく。」



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先日、離職率が高いから改善したいという要望を受け、
ご訪問した企業さま(全国に店舗展開されている小売業)と、こんな会話をしておりました。

役員さま談:
「うちの仕事は、マニュアル化は難しいなぁ。
 従業員のみんなの個性を活かしたそれぞれの接客スタイルをつぶしてしまうと、
 うちの強みである接客ではなくなってしまう」


その役員さまのお言葉の背景は、
以前実施された、社内のハイパフォーマーヒアリングの結果がありました。
「裁量権があり、接客の工夫によってお客さまの喜ぶ顔が見れたとき仕事のやりがいを感じる」
こちらを守っていきたいというお気持ちからでした。


なるほど、とても素敵だなぁ。
私たちは、一人一人の社員の心を大切にする企業スタンスに感銘を受けながら

しかし一方では、
高い離職率のままであるが現状なわけでして、
何かお取引度外視しで何か案はないかと探っておりました。

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出てきました、
この企業さまの退職者向けアンケートの結果。

離職理由の1位は、「仕事が自分には合わなかったから」。




いろんな離職率改善のアプローチがあると思いますが、
今回は、日本舞踊に倣い、型作りのお話しをさせていただきました。


その企業さまを支えてきた先人の行動パターン、考え、
そして
お仕事で成功している方の知恵
これらを集約、言語化して型にすること
その型を社員の行動の源泉として定着させること


それが、ご縁あって入社された方に
「従業員のみんなの個性を活かしたそれぞれの接客スタイル」を
プレゼントするということなのではないでしょうか。


型がベースにありながら、
そこに心を入れ、
自分らしい仕事を実現していく




今回は、接客のマニュアル作成とeラーニングのご発注を頂きました。

こちらの企業さまが日本舞踊のように永続的に発展し続けられるよう、
そしてこの企業さまでお仕事をしている皆さんが
自分らしい仕事を実現できるよう
最善をつくしてまいります。


ご精読ありがとうございました。